<Fの誓い>
開幕を待つ日本ハムファンのみなさんへ。日刊スポーツのインタビュー企画第7弾は、杉谷拳士内野手(29)です。自主練習期間でも手作り弁当やDIYなど、明るい話題を発信し続けてくれているムードメーカーは、習得中の英語で「誓い」を立ててくれました。【取材・構成=木下大輔】
-「誓い」は
杉谷 「Keep Smiling」です。1年間、笑顔で野球が出来る環境づくりを誓いたいなと。後輩たちはノビノビと野球をすればいいし、先輩たちにもダメなところは「ダメ」と言ってあげられるような。チームが1年間、笑顔でいられるように、僕自身も楽しく野球をやりたいなと思います。
-具体的には
杉谷 僕も若い時は、ミスをしたら相当落ち込んで引きずってプレーしていました。でも、稲葉さんや金子誠さんら先輩から「そんなん気にすんな」みたいに声をかけられて。本当にプレーしやすい環境をつくってくれた。僕も後輩が悩んでいたら、何かひと声かけられるようになりたいと思っていました。
-プロ12年目となり、立場も変わってきた
杉谷 でも僕からではなく、よく後輩たちの方から「今日、やばいっす。マジで、やばいっす」みたいに話しかけてくれるんですよね(笑い)。そんな時は「負のオーラはいろんな人に伝染してしまうのでよくないよ」って話はしています。ミスを引きずって、嫌な空気を周りに伝染させてもムダ。若い選手が多いですが、一瞬一瞬を楽しく野球が出来ればいいなと思っています。
-17年オフにオーストラリアリーグでプレーして、よりプラス思考に変わった
杉谷 オーストラリアでは、どんなミスをしても「Too Easy、Too Easy」と言われて、なんだこの世界は、と思いました。「全然大丈夫だよ」という意味なんですけど。「Too Easy Mate」=「お安いご用さ」みたいな、そんな感じなんですよ。
-そんな雰囲気が気持ちを乗せてくれる
杉谷 周りが本当に楽しく野球をやっていて、そのチームも強かった。こういう環境で野球がやれたら楽しいなと、本当にいい経験をしました。日本に帰ってきたら、(さらに明るくなって)「あいつ、どうした?」と言われましたけど(笑い)。
-そんな明るくて楽しいプレー姿を、ファンも心待ちにしている
杉谷 開幕が遅れたら遅れた分だけ、楽しみはたくさん増えてくると思います。今か今かと、プロ野球の開幕を待っているファンの方たちに、元気と勇気を与えられるプレーをお見せしたいです。こういう状況で、いろんな人が苦労していると思いますので、社会的にもいろいろと貢献出来ればいいなと思います。